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学術研究
アロマテラピーは冠血流予備能を改善する 〜経胸壁ドプラー心エコー図を用いた検討〜 ○千葉大学大学院医学研究院 循環病態医科学
前川祐子、豊田智彦、長谷川玲、関根泰、川田貴之、李光浩、寺本清美、大門雅夫、桑原洋一、小室一成 ○グリーンフラスコ研究所 村上志緒、林真一郎 【背景】 精神的ストレスは心事故の発症リスクの一つである。近年様々な分野にて代替医療が注目を集めており、その一つであるアロマテラピーは精神的リラクゼーションの効果が広く認められているが、冠循環に及ぼす影響についてはまだ検討がない。 【目的】 経胸壁ドプラー心エコー図法を用いてアロマテラピーの冠循環に及ぼす影響を検討した。 【方法】 対象は健常成人男性11名。約4畳の小部屋にて30分安静臥床とした後、経胸壁心エコー図法を施行した。カラードプラーガイド下に左前下行枝を描出し、パルスドプラー法にて冠血流速を記録。ATP(0.15mg/kg/min)の持続静注にて反応性充血とし、冠動脈血流速予備能(CFVR)を計測した。その後グリーンフラスコ社製のラベンダーエッセンシャルオイル200μlを20mlの温水に滴下しアロマランプにて拡散させた。拡散開始30分後より再び同様の方法でCFVRを計測した。また、アロマテラピー前後での血清コルチゾール、カテコラミン値を測定した。 【結果】 アロマテラピ−前後で収縮期血圧は114±11から107±13mmHg (p<0.05)、拡張期血圧は64±9 から60±12 mmHg(p<0.05)、心拍数は68±8から66±8 (p<0.05)といずれも有意に低下した。一方CFVRは4.5±0.8から5.3±0.9へと有意な上昇を認めた(p<0.05)。また血清カテコラミン値に有意な変化はなかったが、血清コルチゾールは5.0±1.6から3.6±1.0μg/dlへ有意に低下した。 【結論】 ラベンダーによるアロマテラピーは冠循環に好ましい影響をもたらす。 「第52回日本心臓病学会学術集会」で発表(2004年9月13-15日 京都にて開催) |
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