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セントジョンズワートは重度の抑うつに効果があり、そして安全
〜コクラン共同計画でのシステマティック・レビューによる見解〜

 

 セントジョンズワートの重度の抑うつに対する効果について、コクラン共同計画(Cochrane Collaboration)の見解が発表された。コクラン共同計画とは、多くの臨床試験から得られた医療技術についての知見を評価して統合的な見解を発表し(システマティック・レビューという)、医療従事者や一般人がEBM(根拠に基づく医療)による意思決定を行うための情報を発信している国際プロジェクトである。
 コクラン共同計画はこれまでにも2000年と2005年の2回に渡ってセントジョンズワートの抑うつへの効果についての見解を発表している(いずれも発表者はミュンヘン大学のLindeら)。HerbalGram最新号(American Botanical Council発行)によると、それらは軽度から重度と対象の幅が広く、重度の患者に限定したものは今回が初めてであり、少なくとも4週間のトライアル期間をもった79の臨床試験(無作為・二重盲検試験に限る)の結果について評価したとのことである。
 セントジョンズワートは重度の抑うつの改善に効果があり、そして安全である・・147ページにも及ぶドキュメントによる報告は、2002年にJAMA(Journal of American Medical Association)に発表された、重度の抑うつの改善にはセントジョンズワートの効果は認められなかったという米国NIH(National Institute of Health)の報告や、軽度から中等度の抑うつには効果があるが重度の抑うつには効果がみられないというこれまでの一般的な見解を覆すものでもある。
 抗うつ薬は新しく開発されつつあるが、現在でもその副作用に悩む方は多い。セントジョンズワートが、副作用なく安全に効果を発揮することは多くの人に朗報であるといえるだろう。

5/29/2009 Text by Shio Murakami

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