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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.10
「ペパーミントのエタノール抽出物にはアレルギー性鼻炎の症状を緩和する作用がある」

  発行:2001年2月28日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

 

 実験的に生起したラットのアレルギー性鼻炎に対してペパーミントの葉からの抽出物が効果を示すか否かを明らかにすることを目的として本実験は行われた。薬剤を用いて実験的にラット腹膜の細胞からのヒスタミンの放出を誘発して、ペパーミントの葉を材料とした50%エタノール抽出物を作用させたところ、ヒスタミンの放出を阻害した。この効果は濃度依存的であり、3μg/mlの濃度で明らかな阻害効果が観察された。更に、クロマトグラフィによってペパーミントの50%抽出物から分離された50%エタノール溶出液も、1μg/mlの濃度において、同様にヒスタミンの放出を阻害する作用がみられた。抗原によってくしゃみや鼻をこすったりするような鼻のアレルギー症状を誘発して、ペパーミントの50%エタノール溶出液を300mg/kg及び1000mg/kgの割合で服用させたところ、どちらの服用量においてもこれらの症状が明らかに緩和された。これらの結果により、ペパーミント抽出物はアレルギー性鼻炎の諸症状に効果があることが示唆された。

【解説】
 毎年冬から春にかけてのスギ花粉の時期になると花粉症といったアレルギー症状に悩まされる方が多いと思います。花粉症の症状を引き起こす原因物質としてはヒスタミンが挙げられます。通常、花粉症に処方される一般的な医薬品は放出されたヒスタミンのレセプターをブロックすることによりヒスタミンの作用を抑制する抗ヒスタミン剤です。本報告ではペパーミントのアルコール抽出物が、症状の原因物質であるヒスタミンの放出を抑えて、くしゃみなどのアレルギー性鼻炎の諸症状を緩和することを示しています。ペパーミント抽出物では抗ヒスタミン剤の服用時にみられるような眠気などが誘起されることはないでしょう。ご家庭でも、ウォッカを用いてチンキ剤を作成し、水や湯に入れて服用するといった適用が可能です。更にペパーミントの芳香成分には炎症を抑える作用もあり、エッセンシャルオイルを用いた蒸気吸入も症状の緩和に効果があります。ペパーミントの他には、ネトルのハーブティやサプリメント、エルダーフラワーのハーブティ、そしてユーカリのエッセンシャルオイルによる蒸気吸入などが、花粉症のケアに用いられます。

【参考】詳細は以下の論文をご参考ください。
Inoue T. (2001) Effects of peppermint (Mentha piperita L.) extracts on experimental allergic rhinitis in rats., Biol Pharm Bull 24(1):92-95

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