ホーム > グリーンフラスコ研究所 > メディカルハーブリサーチ >No.11
GREEN FLASK ONLINE SHOPPING

 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.11
「バレリアンとホップの抽出混合物の服用は不眠症の症状改善に効果がある」

  発行:2001年3月31日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami(グリーンフラスコ研究所)

 

 軽度から中程度の不眠症患者30名を対象にバレリアンとホップの抽出混合物であるZe 91019を処方してその効果の検討を行った。脳波や眼球運動などの生理的な事象を指標とする多チャンネル睡眠モニターを用いた測定と睡眠段階の解析などによって検証が行われた。Ze 91019は1錠に付き250mgのバレリアン抽出物と60mgのホップ抽出物を含んでおり、患者には夜に2錠ずつ服用するよう処方された。2週間の服用の後に再度実施された多チャンネル睡眠モニターによる測定では、入眠潜時(sleep latency)と覚醒時間の減少、睡眠段階1(S1)の減少、徐波(Slow wave)の増加が観察された。更に患者らは、翌朝の爽快感を訴えている。これらの結果から、Ze 91019の2週間服用後に睡眠状態が改善されたことが示唆された。

【解説】
 不眠を訴える人々の数は年々増加傾向にあり米国では成人の3割が不眠症であるといわれています。バレリアン(西洋カノコソウ Valeriana offcinalis オミナエシ科)とホップ(西洋カラハナソウ Humulus lupulus クワ科)は、それらの持つ鎮静作用により、ヨーロッパの植物療法で古くから不眠や不安などの神経性の不調に用いられてきました。バレリアンは根が用いられ、ドイツなどでは医療用ハーブとして薬局方において認められています。一方、ホップは芳香のある球花や果実が主に用いられており、家庭で安眠枕として使われるホップを中に詰めたホップピローはよく知られています。本研究では、これらの抽出混合物の不眠に対する効果を睡眠に関するいくつかの指標を用いた睡眠モニターでの測定にて検証しています。今回用いられた各々の指標は、表に示すように睡眠の質と量を表しており、この植物療法に不眠を改善するの効果があることを示唆しています。また、不眠症に処方されるベンゾジアゼピンハルシオンなどの医薬品では、翌朝に眠気が残ったり、日常生活での集中力が欠如したりといった問題がありますが、この植物療法ではみられないため、より快適な生活を実践できるといえます。これらの植物の有効成分や作用機序については現在研究が進められており、バレリアンの抽出物については、シナプスでのGABAa受容体やその他のシナプス前膜の物質への作用を示唆した報告などがあります。

【参考】詳細は以下の論文をご参考ください。
Fussel A. et al. (2000) Effect of a fixed valerian-hop extract combination (Ze 91019) on sleep polygraphy in patients with non-organic insomnia: A pilot study. Eur J Med Res 18;5(9)385-390

睡眠段階
Sleep Stages
睡眠時の脳波、眼球運動、筋電などの生理現象のモニターにより観察される、明瞭な睡眠の相
睡眠段階1
Sleep Stage 1
睡眠の初期状態で確認される、浅い睡眠
入眠潜時
Sleep Latency
目を閉じてから睡眠段階1が出現するまでの時間(寝入るまでの時間)
覚醒時間
Wake Time
睡眠が分断されて、覚醒している時間
徐波
Slow Wave
睡眠段階3及び4の深い睡眠で観察される、α(アルファ)波より長い(1/8秒以上)持続をもつ波

前のページに戻る

グリーンフラスコ研究所へのご意見・お問い合わせは lab@greenflask.com までお願いします。
▲ページのトップへ戻る

Copyright 2003 GREEN FLASK Co., Ltd. All rights reserved.