ホーム > グリーンフラスコ研究所 > メディカルハーブリサーチ >No.12
GREEN FLASK ONLINE SHOPPING

 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.12
「チェストベリーエキス錠剤の約3ヶ月の連続服用によりPMSの諸症状が緩和される」

  発行:2001年4月30日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

 

 PMS(生理前症候群)の症状を持つ女性を対象に、60%エタノールで抽出したチェストベリーエキスを主材料とした錠剤Ze440を処方してその効果の検討を行った。被検者は、6つのクリニックの外来患者で、DSM-III-R (Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, third edition) によって、PMSの症状をもつと診断され、病歴や心身の状態などから本実験の被検者として適切であると判断された平均年齢36歳、18歳以上の女性170名であった。このうち、86名にZe440を、残りの84名には色、形、香りなどZe440と同様で区別のつかない偽の錠剤(プラシーボ)を、毎日1錠、生理周期として3周期(約3ヶ月)服用するように処方した。第1周期スタート時には、それまでの3周期の症状に関して、イライラ、情緒不安定、怒り、頭痛、腹部膨満感、胸部のハリ、といったPMSの代表的な6症状についてのいくつかの問診に各自回答した。症状に対する医師の影響を最小限とするために、被検者は、開始及び終了時以外は、第2周期のスタート時にのみクリニックを訪れることが許された。第3周期の終了時に、第1周期スタート時と同様の内容の問診に回答、比較することで症状緩和の度合いを検討した。Ze440群において、プラシーボ群と比較して、より多大な症状緩和の効果がみられた(表参照)。

表. 3周期(約3ヶ月)服用後のPMS症状の緩和度
*マイナス度大きいほど緩和効果大きい
症状 Ze400群 プラシーボ群
全問合計 -128.5 -78.1
イライラ -28.9 -18.2
情緒不安定 -28.7 -17.6
怒り -22.1 -11.7
頭痛 -17.8 -5.9
腹部膨満感 -12.4 -13.7
胸部のハリ -18.6 -9.4

【解説】
 チェストベリーとはチェストツリー(西洋ニンジンボク Vitex agnus castus クマツヅラ科)の実のことで、イリドイドやフラボノイドの混合物などを成分として含んでいます。また、チェストツリーの葉や花からは性ホルモンと類似した構造をもついくつかの成分が単離されています。チェストベリーは脳下垂体の機能に作用して、女性ホルモン(主にプロゲステロン)の分泌を調整するとされており、ホルモンバランスを整えることによって、PMSや更年期障害、月経異常といった婦人科系の不調を改善するハーブとして用いられてきました。作用メカニズムや活性成分の詳細については、現在でも研究が進められており未解明の部分が多いのですが、ドーパミンやβ‐エンドルフィンなど、神経伝達物質の関与が示唆されており、心とからだの両面に関わるPMSなどの症状緩和に効果があることがうなづけます。本報告の他にも、同様に3ヶ月の服用によって、77.1%の被検者で症状が改善したという報告があります。

【参考】詳細は以下の論文をご参考ください。
Schellenberg R. (2001) Treatment for premenstrual syndrome with agnus castus fruit extract: prospective, randomised, placebo controlled study. BMJ 322(20): 134-137

前のページに戻る

グリーンフラスコ研究所へのご意見・お問い合わせは lab@greenflask.com までお願いします。
▲ページのトップへ戻る

Copyright 2003 GREEN FLASK Co., Ltd. All rights reserved.