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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.14
「米国のある病院での実態調査:妊婦の9.1%がハーブサプリメントを服用している」

  発行:2001年7月3日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

 

 米国では過去10年の間にハーブや代替療法が急速に普及してきた。妊娠可能な年代の女性は、ハーブを用いる主な年代層である。妊娠期間中においてハーブや代替療法を用いているか否かは重要であるが、これまでに利用の実態などが調査されたことは少ない。そこで、米国での状況を把握するために、ある病院(Women & Infantユs Hospital in Rhode Island) に来院している妊娠中の女性を対象にしてハーブや代替療法の利用状況を明らかにすることを試みた。分娩前に来院した250名の妊婦を対象にハーブや代替療法の利用に関する調査を行った。97%にあたる242名の妊婦が調査に関して回答し、結果として以下のことが明らかになった。

1) 9.1%がハーブサプリメントを服用している。
2) 7.5%が、妊娠中に少なくとも数週間はハーブサプリメントを服用した。
3) 用いられるハーブで代表的なものは、ガーリック、アロエ、カモミール、ペパーミント、ジンジャー、エキナセア、パンプキンシード、ジンセンである。
4) 日常的にハーブサプリメントを用いている女性(25.6%)は日常用いていない女性(1.2%)に比べて妊娠中にも用いることが多い。
5) 白人女性の方(11.4%)が他の人種の女性(6.1%)と比較してハーブや代替療法を用いている。
6) 大学教育を受けている女性の方(10.1%)が、それ以下の教育レベルの女性(7.6%)より多く用いている。
7) 妊娠中のハーブ利用について、年齢や収入レベルとの関連はない。
8) 代替療法は(ハーブを除く)、13.3%が用いている。
9) 用いられている代替療法は、アロマテラピー、瞑想/リラクゼーション、カイロプラクティク、ヨーガ、指圧、セラピューティックタッチ、ホメオパシー、鍼、リフレクソロジーである。

 このように、ハーブや代替療法は妊娠中に日常的に用いられている。妊婦はこれらの療法の利用に関する情報を医師と共有すべきであり、妊娠に関するこれらの療法の効果や安全性については更に研究が必要である。

【解説】
 近年日本においても、ハーブなどのサプリメントの利用やその他の代替療法が広まりつつあります。 
 自分の健康は自分で管理するセルフメデイケーションの意識が強い米国では、これらハーブサプリメントや代替療法を日常生活に取り入れることがより積極的に行われているといえるでしょう。妊娠可能な年代の女性は、これらを最も積極的に生活に取り入れる年代層であると同時に、妊娠というデリケートな時期を過ごしています。本論文では、米国の妊婦のハーブや代替療法利用に関する実態が報告されており、今後の課題について示唆されています。

【参考】詳細は以下の論文をご参考ください。
Gibson PS. et al. (2001) Herbal and alternative medicine use during pregnancy: a cross-sectional survey., Obstet Gynecol, Apr; 97(4 Suppl 1): S44-S45

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