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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.24
「免疫調整作用のある植物エキス服用によるマウスのインフルエンザウィルスA型感染に関する効果の検証」

  発行:2003年2月1日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

 

マウスのインフルエンザA型ウィルス感染に関して、エキナセアのプルプレア種とパリダ種の根、ホワイトシダー(ニオイヒバ)の葉、ワイルドインディゴの根の混合物のエタノール抽出物を服用させて効果を検討した。マウスには、インフルエンザA型ウィルスの鼻腔内感染の6日前から14日間、飲用水に抽出物を添加することによって服用させ、その状態を21日間記録された。感染したマウスの生存率と死亡までの日数を指標に抗ウィルス作用の検証を行った。更に感染したマウスの肺組織硬化とウィルスの力価を検討した。その結果、抽出物を服用することにより、感染したマウスの生存率は図に示したように顕著に上昇し、死亡までの平均日数は延長した。また、肺組織硬化が抑えられ、ウィルスの活性が減少したことが確認された。これより、感染の6日前から抽出物を服用することによって、インフルエンザA型ウィルスの病状を抑えることが検証された。
【解説】本論文では、免疫賦活作用をもつといわれているエキナセア(キク科 パープルコーンフラワー Echinacea purpurea, Echinacea pallida)の根、ホワイトシダー(ヒノキ科 ニオイヒバ Thuja occidentalis)の葉とワイルドインディゴ(マメ科 ムラサキセンダイハギBaptisia tinctoria)の根を混合して用いています。これらのうち特にエキナセアについては、風邪やヘルペス、カンジダ症など、免疫の不調による感染症に対する有効性や安全性についてこれまでにも多くの研究報告がされています。成分では多糖体やアルキルアミドなどが有効成分として注目されており、マクロファージを活性化してインターフェロンの産出を促進するなどの報告があります。エキナセアは2001年米国ハーブ売上で2位にランキングされる人気のあるハーブで、2002年7月にはNIH(米国国立衛生研究所)などがセントジョンズワートと共にエキナセアの研究に助成金を授与することを発表しており、今後更に研究が進むことが期待できます。和名をニオイヒバというホワイトシダーは、日本でも馴染みの深いヒバやヒノキの仲間で、抗菌作用、抗炎症作用を有するヒノキチオールを成分として含んでいます。ドイツのSchaper and Brummer社は、本論文で検討されている3種の植物を材料にした免疫調整剤Esberitox TMを製造しています。EsberitoxTMでは、急性のウィルス性気管支炎の症状改善についての効果などが報告されています。

【参考】詳細は以下の論文をご参考ください。
Bodinet C et al. (2002) Effects of Application of an Immunomodulating Plant Extract on Influenza Virus Type A Infection in Mice. Planta Med 68:896-900

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