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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.35
「ベルベーヌの葉の浸剤は過酸化ラジカルに対する強いスカベンジャー効果を有する」

  発行:2005年2月22日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

 

ベルベーヌの葉の浸剤がラジカルスカベンジャーとしての作用を有するか否かについて、乾燥したベルベーヌの葉5gを熱湯200mlに15分間浸すことにより作成したベルベーヌ浸剤を材料として検討した。過酸化ラジカルについては、キサンチンオキシダーゼの反応または化学反応により生成し、それに対するスカベンジャー効果をNBT(ニトロブルーテトラゾリウム)還元反応試験によって検討した。水酸化ラジカルについては、アスコルビン酸存在下で過酸化水素と鉄-EDTA錯体の反応により生成し、それに対するスカベンジャー効果をデオキシリボース劣化によって検討した。次亜塩素酸スカベンジャー効果については、TNB(5-チオ-2-ニトロベンゼン酸)の酸化阻害によって検討した。その結果、ベルベーヌ浸剤は、過酸化ラジカルに対して濃度依存的に強いスカベンジャー効果を示し、最小有効濃度は3.3μg/mlであった。水酸化ラジカル、次亜塩素酸に対しては穏やかなスカベンジャー効果を示した。これによって、ベルベーヌ浸剤の活用によりその抗酸化作用を期待できることが示唆された。

解説:
ベルベーヌ(クマツヅラ科Lippia citriodora)の葉は、レモンバーベナや香水木(コウスイボク)といった名を持つことからわかるように、シトラス系のとてもよい香りを放ちます。ハーブティーとして用いると、水蒸気とともに精油成分であるリモネンやネロール、ゲラニオール、ネラール、ゲラニアールなどが揮発し、澄んだ華やかな香りを楽しむことができます。植物療法としては消化器系の不調の改善効果や穏やかな鎮静効果を有しており、夕食後から就寝までのリラックスのための「イブニングティー」として親しまれています。今回の論文では、ベルベーヌにラジカルスカベンジャーとしての効果が有ることが報告され、抗酸化作用を有することがメディカルハーブとしての効能発現の要因であることが示唆されています。


【参考】詳細は以下の論文をご参考ください
Valentao P, Fernandes E, Carvalho F, Andrade PB, Seabra RM, de Lourdes Basto M. Studies on the antioxidant activity of Lippia citriodora infusion: scavenging effect on superoxide radical, hydroxyl radical and hypochlorous acid. Biol Pharm Bull. 2002;25(10):1324-1327.

   

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