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ペパーミントとスペアミントの葉のハーブティーの過剰な服用がいくつかの生殖に関与するホルモン及び男性生殖機能に及ぼす影響をラットを用いて検討した。ラット雄48匹(体重200〜250g)を
無作為に12匹ずつの4グループに分類して、対照群では水を、3 つの実験群では各々20g/Lのペパーミントティー、20g/Lのスペアミントティー、または40g/Lのスペアミントティーを与え、各々の血漿中のテストステロン、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン濃度測定と睾丸組織の生検(Johnsen
Testicular Biopsy)を行った。その結果、実験群において卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの濃度が有意に増加し、総テストステロン濃度が有意に減少することが確認された。睾丸の精細管の直径平均値は実験群の方が大きかったが統計的に有意な差異ではなかった。ペパーミントの睾丸組織への影響は精細管のセグメント成熟阻害のみであるが、スペアミントティーでは成熟阻害だけではなく精子の形成不全が濃度依存的に確認された。これらの結果より、適量を逸脱した過剰なミントティーの服用により、テストステロン、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン濃度及び睾丸組織への影響があることが示唆された。
解説:
ペパーミント(シソ科Mentha piperita)、スペアミント(シソ科Mentha spicata)は、爽やかなミント系の香りが人気のハーブで、脳を活性化したり、吐き気を制したり、またペパーミントティーは食べ過ぎや過敏性腸症候群(IBS)などの消化器系の不調を改善するなど幅広く活躍しています。今回の論文では、適量を逸脱した過剰なペパーミントティー、スペアミントティーの服用によりいくつかの生殖に関与するホルモンや男性の生殖機能に影響があることを示唆しており、ペパーミントのような安全性の高いハーブについても適切な摂取が大切であることを警告しています。米国アメリカン・ボタニカル・カウンシル(American
Botanical Council:ABC)発行の『the ABC Clinical Guide to Herbs』では胃の不調に対しての処方として「1.5g以上の乾燥したペパーミントの葉に約150mlの熱湯を注ぎ、5〜10分間ふたをして浸したペパーミントティーを一日2〜5回服用する」と記されており、ドイツのコミッションEモノグラフには服用量として「3〜6gの葉」と記載されています。
【参考】Akdogan M, Ozguner M, Kocak A, Oncu M, Cicek E. Effects of peppermint
teas on plasma testosterone, follicle-stimulating hormone, and luteinizing
hormone levels and testicular tissue in rats. Urology 2004; 64: 394-398
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