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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.37
「セージのアルコール抽出物の服用は軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症の症状を改善する 」

  発行:2005年6月18日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

 

アルツハイマー病評価尺度認知機能検査(ADAS-Cog)と臨床認知症評価尺度(Clinical Dementia Rating: CDR)とによって軽度〜中等度と診断されたアルツハイマー型認知症の患者42名(65〜80歳、男性24名、女性18名)を対象にセージの効果について検証した。乾燥したセージの葉を1:1の割合で45%アルコールで抽出したセージ抽出物を服用するセージ群とプラシーボを服用する対照群に分け、各々一日60滴服用することを4か月間行った。ADAS-Cogについてはセージ群でのスコアの低下がみられ、第4週目より二つの群に顕著な差が現れた。エンドポイントである第16週においては、開始時との差がセージ群で-6.60±1.63、対照群で5.53±1.12であった(図1)。CDR-SBについてもセージ群でスコアの低下がみられ、第8週目より二つの群に顕著な差が現れた。第16週における開始時との差は、セージ群で-1.60±1.35、対照群で0.73±0.41であった(図2)。これらの結果により、セージのアルコール抽出物の服用により、軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症の症状が改善したことが示唆された。



解説:
セージ(シソ科 Salvia officinalis)は、抗菌、抗真菌、抗ウィルス作用や収れん作用、抗酸化作用を有し、古代ギリシアの時代から活躍しているメディカルハーブです。1世紀にはギリシアの医師であるディオスコリデスが止血や潰瘍の治癒にセージの煎剤を用いて効果が得られたことを報告しています。成分としてはツヨン、シネオール、カンファーなどの精油、フラボノイド、そしてロスマリン酸などのカテキン型縮合タンニンを含んでおり、メディカルハーブとしての作用の要因となっています。今回の論文では、セージの有する優れたトニック効果が発揮され、軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症の症状改善に奏効したと考えられます。

【参考】Akhondzadeh S, Noroozian M, Mohammadi M, Ohadinia S, Jamshidi AH, Khani M. Salvia officinalis extract in the treatment of patients with mild to moderate Alzheimer's disease: a double blind, randomized and placebo-controlled trial. J Clin Pharm Ther . 2003;28:53-59.

   

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