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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.38
「50%エタノール抽出したクミスクチンの葉のチンキ剤は良好な利尿・塩分排泄・尿酸排泄作用を示した 」

  発行:2005年8月22日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

 

乾燥したクミスクチンの葉100gを、5倍重量である500gの50%エタノール及び70%エタノールで各々5日間抽出してチンキ剤を得た。これらをラットに服用させることにより、クミスクチンの利尿作用について検討した。4グループに分けられたラットは実験開始前24時間何も食餌せず、1)1mlの水、2)体重1kgにつき30mgのフロセミド(利尿剤)、3)体重1kgにつき700mgの50%エタノール抽出物、4)体重1kgにつき700mgの70%エタノール抽出物を各々摂取した。摂取後24時間尿を集め、尿量、尿中のナトリウム、カリウム、尿酸の濃度を測定した。その結果、2種のチンキ剤とも利尿作用を示したが、50%エタノール抽出のものが70%エタノール抽出のものより良好な利尿作用を示した。50%エタノール抽出物は70%エタノール抽出物やフロセミドと比較して、高血圧の原因となるナトリウムをより多く排泄、それを促すカリウムを体内に留まらせた。
また50%エタノール抽出物は痛風の原因となる尿酸の排泄にも効果を示した。50%エタノール抽出物は、シネンセチン、カフェ酸、ロスマリン酸などのクミスクチン主要成分を70%エタノール抽出物よりも多く含んでおり、利尿作用、塩分排泄作用、尿酸排泄作用といった薬理作用もより良好であることが確認された。

クミスクチンの葉・表


解説:
クミスクチン(シソ科 Orthosiphon stamineus)の花はすっと長く伸びた雄しべを持ち、クミスクチンという名前がマレー語で「猫の髭」という意味を持つことがうなづけます。ジャバティー(Java tea)として馴染みがあるクミスクチンのハーブティーはインドネシア、マレーシアなどで「腎臓のお茶」として古くから用いられてきました。主要成分は前述のポリフェノール類であり、本研究でわかるように高血圧や痛風といった生活習慣病の予防に適する現代社会のためのハーブティーとも言えるでしょう。本研究では、クミスクチンのチンキ剤では、70%エタノールで抽出したものよりも50%エタノールで抽出したものの方が主要成分を多く含み、前述の作用も良好であることが示されています。チンキ剤の作成に用いるエタノールは濃ければよいということではなく、作用のキーとなる成分に適した濃度のエタノールを用いて抽出することで、より効果の高いチンキ剤を得ることが可能です。

【参考】Olah NK, Radu L, Mogosan C, Hanganu D, Gocan S.Phytochemical and pharmacological studies on Orthosiphon stamineus Benth. (Lamiaceae) hydroalcoholic extracts. J Pharm Biomed Anal . 2003 Sep 15;33(1):117-123.

   

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