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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.40
ウコンエキスのサプリメントは過敏性腸症候群(IBS)の症状を改善する

  発行:2005年12月17日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

 

過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)の症状があるとして自主的に被験者に応募した500名を、ローマ基準II(Rome II)によりスクリーニングし、IBSに罹患していると診断される207名を対象に、ウコン(ターメリック)の根茎のエキスを服用することによる症状の改善について検証した。被験者は無作為に2つのグループに分けられ、ウコンの標準化エキス(英国Lichwer Phama社製)のサプリメントを、グループ1は72mg(1錠)、グループ2は144mg(2錠)を毎日朝食時に8週間服用し、どちらも以下の3つを指標に効果の検証を試みた。
1) ローマ基準II:服用期間の前後(開始時と終了時)に回答
2) 過敏性腸症候群のためのQOL調査(IBSQOL):1)と同じ時に回答
3) 症状の自己申告:服用期間後(終了時)
これら3つの指標のどれにおいてもウコンを服用することによって顕著に症状が改善した。ローマ基準IIでみたIBS有病率は、服用開始時から終了時で、グループ1で53%、グループ2で60%と顕著に低下した(p<0.001)。服用終了後にはグループ1で22%、グループ2で25%が、腹痛/腹部の不快感を表すスコアが低下し、被験者全体の3分の2が、ウコンを服用することにより症状が改善したと報告、グループ間での差はほとんど無かった。この結果より、ウコンの服用は、IBSの症状改善に有効であることが示唆された。

解説:
アジアを代表するハーブであるウコン(ショウガ科Curcuma longa)の根茎は、肝臓強化や消化不良改善に用いられてきました。作用メカニズムについては完全に解明されてはいませんが、その成分である黄色色素成分のクルクミンや精油成分の抗酸化作用などが大きな要因となっていることが考えられます。過敏性腸症候群(IBS: Irritable Bowel Syndrome)は大腸を中心とした消化管運動機能に障害をきたす疾患で、下痢、便秘、ガス過多などの症状が現れ、ストレスや不規則な食事などの生活習慣に由来した因子が大きく関与していると考えられています。改善するためにはQOLの改善が大きなポイントとなっており、生活の中でハーブを活用することは、無理のないQOLの改善に大きく役立つことが考えられるでしょう。
【参考】Bundy R, Walker AF, Middleton RW, Booth J. Turmeric extract may improve irritable bowel syndrome symptomology in otherwise healthy adults: a pilot study. J Altern Complement Med. 2004 Dec;10(6):1015-1018.

   

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