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メディカルハーブリサーチ > No.43
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| 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.43 | |
| ローズヒップパウダー服用は変形性関節症の症状を改善する | |
| 発行:2006年6月10日 グリーンフラスコ株式会社 Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所) |
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ローズヒップ(Rosa caninaの実)の種子と殻(外皮)を材料にした標準化パウダーのサプリメントを服用することにより、膝や股関節の変形性関節症の症状が改善されるかどうかについて評価した。コペンハーゲン大学の病院及び研究センターに通院する変形性膝関節症または股関節症の患者のうち、グルコサミンやコンドロイチン、そしてヒアルロン酸やグルココルチコイドといったサプリメントや医薬品を6週間以上用いていない94名(38〜92歳)が被験者となり、47名ずつの2つのグループにランダムに分けられ、クロスオーバー試験が行われた。グループ1は第1期にローズヒップの標準化パウダーLitoZinTM(Hyden
Vital International社、デンマーク)を毎日5gずつ3か月間服用、グループ2はプラシーボを同様に3か月間服用した。そして3か月後の第2期には、逆にグループ1はプラシーボを、グループ2はローズヒップLitoZinを続けて3か月間服用した(Fig.1)。
症状の度合いは、問診形式のWOMACによって介入開始3週間後と3か月後に評価された。また、開始3週間後には、被験者らは、可能であれば鎮痛薬の服用量を減らしてみるようアドバイスされた。WOMACの結果、ローズヒップの服用は3週間でプラシーボと比較して顕著に痛みを軽減し(p<0.014)、痛みの軽減を自覚した患者の割合はプラシーボでの49%に対して82%と顕著に高かった(p<0.004, Fig.2)。
そして鎮痛薬の服用量も、ローズヒップの服用により顕著に少なくなった(p<0.027)。不自由さ、硬直、総合的な苦痛についてのWOMACの結果は3週間後では変化がなかったが、3か月後には顕著に改善した(各々p<0.018, p<0.038, p<0.035)。これらの結果により、ローズヒップの服用は、変形性関節症の症状を改善し、鎮痛薬の服用量の減少に繋がることが示唆された。 【解説】変形性関節症は、関節の軟部骨組織と周囲の組織に変性が起こって、痛みや硬直など機能障害を生じる慢性疾患です。今回の論文で対象としている膝関節症や股関節症は加齢とともに多く発症するようになり、男性と比較して女性に多くみられます。軟部骨組織を修復するとされるグルコサミンの他、ジンジャーやアボガド、大豆を用いた植物療法による症状の緩和がいわれていますが、主な治療はNSAIDs(非ステロイド系抗炎症剤)などを用いて痛みや硬直に対して直接的に対処するものであり、副作用が懸念されます。ローズヒップは、ビタミンCを多く含有するとして頻用されるハーブです。しかし、この研究でみられた変形性関節症の症状緩和効果は、ビタミンCによるものではなく、その他の未知の有効成分による抗炎症作用によるものではないかと筆者らは考察しており、今後の作用メカニズムの解明が期待されます。 【参考】 Winther K, Apel K, Thamsborg G. A powder made from seeds and shells of a rose-hip subspecies (Rosa canina) reduces symptoms of knee and hip osteoarthritis: a randomized, double-blind, placebo-controlled clinical trial. Scand J Rheumatol. 2005 Jul-Aug;34(4):302-308. |
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