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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.45
仕事によるストレスの緩和にアロマテラピーマッサージは有効か?
〜RCT(ランダム化比較試験)による検証〜

  発行:2007年2月15日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

 

仕事によるストレスの緩和にアロマテラピーマッサージは有効か否かについて検証することを目的に、看護師を対象にRCTを行った。
〔仮説〕「仕事によるストレスの緩和にアロマテラピーマッサージは有効である。」という仮説を立て、下記のように検証を進めた。
〔対象〕ノルウェーの2つの精神病院において、ポスターによる参加募集の呼びかけに応じて看護師32名(すべて女性/年齢25-63歳/平均年齢42歳)が申し出て、被験者となった。32名を無作為に2グループに分け、18名の介入群、14名の対照群を作った。
〔マッサージ〕被験者1名に付き1回90分の全身マッサージを全6回、1週間に1回の頻度で勤務後に施した。Norwegian Association of Aromatherapyにより認定されたアロマセラピストによってマッサージは施された。また精油についてはセラピストが自由に選択して用いた。
〔評価方法〕上記の仮説を検証するために、介入群の被験者には1回のマッサージの前後にCooper's Job Stress Questionnaire(クーパー職務ストレス問診票/以下CSQという。)に回答してもらった。対照群はマッサージを受けずに2回CSQに回答し、その後にマッサージを受けた。CSQは22の質問で構成されており、各々0〜5までの6段階にてストレスの度合いを申告する形式となっている。
〔結果〕CSQのスコアを基にt-検定などの統計解析を行い、仮説の有意性について検討した。その結果、介入群では対照群と比較してマッサージ前後でCSQの値が顕著に減少することが確認され(図)、「仕事によるストレスの緩和にアロマテラピーは有効である」という上記の仮説が正しいことが示唆された。


【解説】統合医療の進展に伴い植物療法の分野でもEBM(Evidence-based Medicine: 根拠に基づく医療)の視点が求められ、エビデンスを得るための臨床試験の重要性がクローズアップされています。臨床試験とは、人を対象に新しい医薬品や治療法などの有効性や安全性を検証する研究方法のことをいい、まず仮説を立て、それを検証していく形で進められます。今回ピックアップした研究は臨床試験の研究デザインとして、結果の信頼性として高い水準とされるRCT(Randomized Control Trial:ランダム化比較試験)の形式で行われたもので、仮説として検証したいことを施す介入群と、従来の方法を施したり何も施さなかったりする対照群とに無作為に分けて結果を比較します。今回の介入は「勤務後に週1回の頻度で全6回各90分間のアロマテラピーマッサージを施すこと」であり、このようにアロマテラピーやメディカルハーブといった植物療法を含めて代替療法においても、RCTのようなデザインで信頼性のあるエビデンスを得ることが望まれています。

【参考】
Hansen TM, Hansen B, Ringdal GI. Does aromatherapy massage reduce job-relayed stress? Results from a randomized, controlled trial. The International Journal of Aromatherapy 2006;16:89-94
   

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