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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.49
アロマテラピーは女子大学生の月経困難症の症状を緩和するか:RCTによる検証

  発行:2008年2月23日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

  生理痛や月経困難症の症状緩和にアロマテラピーが有効かどうかを明らかにすることを目的にランダム化比較試験(RCT)を行った。生理痛についてのVAS(Visual Analogue Scale)で最大の痛みを10点とした場合6点以上を申告した女子大学生で、全身性または生殖に関する疾病に罹患していることなく、避妊薬を服用していない67名を対象とした。被験者は無作為に3グループに分けられ、1)アロマテラピーマッサージを行うグループ(アロマテラピー群)、2)精油を用いずアーモンド油のみでマッサージを行うグループ(プラセボ群)、3)何も行わないグループ(対照群)とした。
アロマテラピー群では、5ccのアーモンド油にラベンダー精油2滴、クラリセージ1滴を加えたマッサージオイルを用いて、生理予定日1週間前から生理初日まで毎日、トリートメント室で15分間の腹部マッサージを受けた。プラセボ群は同様のマッサージをアーモンド油のみで受けた。生理初日と2日目に、生理痛のレベルを10段階で評価するVASで自己申告により調べ、月経困難症については月経による症状がどのくらい日常生活を脅かすかを、頭痛、疲労感、吐き気、下痢などの状態を4段階で評価するスコアリングシステムによって調べた。その結果、トリートメント後の生理初日及び2日目の生理痛のレベルは顕著にアロマテラピー群で低かった(図)。月経困難症の症状は、生理痛のレベルの変化と同調し、アロマテラピー群で緩和されていることが明らかとなった。これらにより、ラベンダー、クラリセージ、ローズを用いたアロマテラピーマッサージにより、生理痛及び月経困難症の症状が緩和されることが示唆された。

【解説】女性の抱えるさまざまな不調にはアロマテラピーは非常に効果的に働くことを実感されている方は多いと思います。これまでにも更年期にみられる症状を緩和するなどの報告がされてきました。今回とりあげた研究報告では、生理痛というどなたでも経験のある女性ならではの不調に、アロマテラピーがどのように効果を発揮するかを明らかにしています。効果を評価するための指標となったVAS(Visual Analogue Scale)は、最大の痛みや不調を10点、痛みなしを0として、10cmのスケールを呈示して指でさしてもらって記録するもので、痛みや不調の程度を被験者が示すことにより、主観的な痛みや不調を客観的にスコア化するための測定法としてよく用いられているものです。

【参考】
Han SH, Hur MH, Buckle J, Choi J, Lee MS. Effect of aromatherapy on symptoms of dysmenorrhea in college students: Arandomized placebo-controlled clinical trial.
J Altern Complement Med. 2006;12(6):535-541.

   

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