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メディカルハーブリサーチ > No.50
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| 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.50 | |
| ラベンダー精油の吸入は、車での移動時に起こるイヌの興奮を抑制する | |
| 発行:2008年2月23日 グリーンフラスコ株式会社 Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所) |
| 車での移動時に興奮するイヌに対して、ラベンダー精油の吸入による嗅覚刺激で、興奮が抑えられるかどうかを、これまでに飼い主の車での移動時に興奮した経験のある健常なイヌ32匹(雑種/雄15匹・雌17匹)を対象に検討した。対象となる各々のイヌが、日常的に慣れ親しんだ散歩場所に向かって家から移動する20〜30分間の車の中を、特別な匂いを嗅がない通常の環境(対照)として移動することを3回(1日1回で3日連続)、微かにラベンダー精油による嗅覚刺激のある環境として移動することを同様に3回行った。 イヌが車中に乗り込む30分前に、5mlのラベンダー精油を窓を閉じた車内のディフューザーに均一に蒸散するようセットして起動した。これらの環境で移動中のイヌをビデオカメラで録画し、「動く」、「立つ」、「座る」、「休む」、「声を出す」といった各行動を起こした時間を解析し、全体の移動時間に対する割合を検討した。ラベンダー吸入により、「休む」及び「座る」時間が顕著に増加し、「動く」及び「声を出す」時間が減少した(図)。また、これらの行動と性別、去勢や性ホルモン調整の有無、実験日、対照とラベンダー吸入の順序との関連性はみられなかった。実験の結果により、ラベンダー精油吸入による嗅覚刺激で、車での移動時のイヌの興奮が抑制されることが示唆された。 【解説】ラベンダー(シソ科Lavandula angustifolia)の精油は、皆さんご存じのように鎮静作用を有するリラックスのための精油として非常に人気が高いものです。イヌは、私たち人間のパートナーとして生活を共にすることの多い動物です。この研究では、車に乗せて移動する場合に非常に興奮してしまうという、イヌを飼っているとよく遭遇する状況について、人間を対象としたアロマテラピーの活用と同様の効果が得られるかどうかを検討したものです。イヌの場合、嗅覚がとても敏感であることや去勢などにより性的な状態が多様であることなども考慮せねばなりません。筆者らは、この状況以外にも、飼い主に捨てられるなどして保護されたイヌのためのレスキューシェルターでも同様の効果を得ていることを報告しています。人間社会にストレスが多いことと同様に、イヌの日々の生活にも様々なストレスが存在すると思われます。私たち人間はパートナーであるイヌに対して不要なストレスを与えないよう、またストレスを軽減して健やかに暮らせるよう、責任持って飼うことが重要であり、そのために適切にアロマテラピーも活用することが大切です。 【参考】Wells DL. Aromatherapy for travel-induced excitement in dogs.J Am Vet Med Assoc. 2006:15;229(6):964-967.
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