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メディカルハーブリサーチ > No.51
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| 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.51 | |
| ラベンダー精油の吸入は心臓の冠血流予備能を改善する | |
| 発行:2008年7月4日 グリーンフラスコ株式会社 Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所) |
| ラベンダー精油の吸入によるアロマテラピーによって、心臓の冠循環にどのような影響があるかについて、健常な男性30名(平均年齢34±4.7歳)を対象に、非侵襲の経胸壁ドプラー心エコー図法(Transthoracic
Doppler Echocardiography: TTDE)を用いて、冠動脈血流速予備能(Coronary Flow Vwrocity Reserve:
CFVR)を計測することにより検討した。30分横たわって安静にし、心臓の冠動脈左前下行枝の冠血流速度を測定してCFVRを計測した。その後ラベンダー精油(グリーンフラスコ社製)4滴(約200μl)を20mlの温水に滴下して30分吸入し、再び同様の方法でCFVRを計測し、同時に血清コルチゾール濃度を測定してストレスの指標とした。その結果、ラベンダー吸入前後でCFVRは3.8±0.87から4.7±0.90へと有意に上昇し(p<0.001,
図参照)、血清コルチゾールは8.4±3.6から6.3±3.3へと有意に低下した(p<0.05)。同じ被検者で行ったラベンダー吸入をしない対照実験ではどちらも変化が認められず、ラベンダー吸入により冠血流予備能が改善することが確認され、ストレスの軽減とともに心臓の冠循環に好ましい影響をもたらすことが示唆された。 【解説】精神的なストレスは心疾患の発症リスクのひとつとして考えてられています。本研究では、リラックス効果が期待できるラベンダーを用いたアロマテラピーによって、心臓の冠循環に影響があるか否かについて、冠血流予備能を計測することで検討しています。CFVR(冠血流予備能)とは、冠動脈の狭窄の度合いの指標として用いられているもので、血流がスムーズな健やかな血管の場合はこの値が高く、逆に狭窄があるなどして血流が悪い場合は値が低くなります。今回、ラベンダー精油を吸入することにより、CFVRの数値が有意に高くなったことで、血流が良い状態に向けて改善したことが示唆されました。血清中のコルチゾールの上昇により、ストレスが軽減されていることも示唆され、2つの指標からラベンダー精油の吸入による心身への効果が確認できました。心疾患の予防策として、日頃のストレス軽減にアロマテラピーを役立てるとともに、活用のしかたによっては、非日常の中で即時的に起こる過度なストレスを緩和するなどして安定した心身の状態を保つための一助となることも期待できます。 【参考】Relaxation effects of lavender aromatherapy improve coronary flow velocity reserve in healthy men evaluated by transthoracic Doppler echocardiography. Shiina Y, Funabashi N, Lee K, Toyoda T, Sekine T, Honjo S, Hasegawa R, Kawata T, Wakatsuki Y, Hayashi S, Murakami S, Koike K, Daimon M, Komuro I, Int J Cardiol. 2007 Aug 7; [Epub ahead of print]
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