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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.54
サフランの約2ヶ月の連続服用はPMSの症状緩和に有効である

  発行:2008年7月5日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

  月経前症候群(premenstrual syndrome; PMS)の症状緩和について、サフランの服用が効果を有するか否かを明らかにすることを目的に、二重盲検ランダム化比較試験を実施した。この試験は、イランのTehran and Zanjan Universityの産婦人科及び精神科での募集告知により、24〜35日の規則的な月経周期であり、PMSの症状を有し、試験の精度を妨げないいくつかの条件を満たした20〜45歳の女性を被験者として集めた。PMSの症状の有無については、募集時の医師による診断と試験開始2ヵ月前の問診票によって判断した。サフランは、粉砕した乾燥花部120gを80%エタノール1800mlに浸漬して抽出物を得て、それを乾燥させたものを15mg含むカプセル剤として調製した。被験者は、このサフランのカプセルを1日30mg服用するサフラン群25名(平均年齢35歳)と、プラセボのカプセルを服用するプラセボ群25名(平均年齢33歳)の2グループにランダムに分けられた。最初の月経周期2周期は、PMSの初期の症状を把握するためのモニター期間とし、その後の2周期の間(約2カ月)、毎日朝夕2回ずつ服用し、PMSの症状を気分や行動、痛み、生理的変化など17項目で各々0〜4でスコア化するDaily Symptom Reportと、うつ症状の度合いを問診によって評価するハミルトンうつ病評価尺度(Hamilton Depression Rating Scale)を用いて評価した。その結果、双方の評価法にて服用開始1ヶ月後でサフランの効果がみられ、開始2カ月後にはその効果が更に増すことが確認された。これらによりサフランの約2カ月の連続服用はPMSの症状緩和に有効であることが示唆された(図参照)。

【解説】クロッカスの仲間であるサフラン Crocus sativus(アヤメ科)の柱頭(3分裂した雌しべの先の赤い部分)は、鮮やかな色素成分や芳香成分を含んでおり、パエリアやブイヤベース、そしてサフランライスなど料理の素材として用いられています。薬草としては、その通経作用や血行促進作用、鎮痛作用、健胃作用などから、生理痛や生理不順など女性の不調や痛み、消化器系の不調の緩和などを目的にヨーロッパや中国など世界各地で古くから用いられており、日本薬局方にも生薬サフランとして収載されています。近年では色素成分クロシンが神経細胞を損傷から護ることなどが報告され、記憶力の増強などの効果も期待されています。色鮮やかなサフランのハーブティーは日々のヘルスケアにおすすめです。

【参考】Agha-Hosseini M et al. Crocus sativus L. (saffron) in the treatment of premenstrual syndrome: a double-blind, randomised and placebo-controlled trial. BJOG. 2008; 115(4): 515-519.

   

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