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 【海外の最新研究を紹介】 メディカルハーブリサーチ No.55
小児の上気道感染症の症状改善のためのエキナセア服用の安全性と有効性

  発行:2009年1月26日 グリーンフラスコ株式会社
Text by Shio Murakami (グリーンフラスコ研究所)

  エキナセア製剤は、上気道感染症の症状緩和に多く用いられる。親が子供の不調に対して用いる例も多くあるが、小児に適応した場合の安全性に関するデータはあまりない。本研究では、エキナセアのプルプレア種の地上部の圧搾汁(EchinaGuardTM, 独、以下エキナセア製剤という)を小児に適用した場合の安全性、有効性について調査検討した。Canadian College of Naturopathic Medicineでの募集告知により、保護者の了解のもと、上気道感染症の症状を有する2歳から12歳までの小児が11名集まり被験者となった。被験者は、喉の痛み、くしゃみ、鼻水、咳、呼吸困難、嚥下困難などといった症状について、実験開始時の診察で申告し、その後13日間、2〜5歳の7名の被験者はエキナセア製剤を1日3回2.5mLずつ(合計7.5mL/日)、6〜12歳の4名は1日2回5.0mLずつ(合計10.0mL/日)を服用した。被験者の症状については保護者によって毎日記録された。13日後、すべての被験者が保護者とともにクリニックを再度訪れ、その時の症状や服用の状況、副作用の有無などについて調べられた。服用中の副作用などの問題については特に申告はなく、服用により概ね症状の緩和がみられたことが申告された。これらの結果より、エキナセア製剤の小児への適応は、安全性については特に問題なく、有効性も得られることが示唆された。

【解説】エキナセアは、免疫賦活ハーブとして多くの人々に用いられている人気の高いハーブで、メディカルハーブとしては、プルプレア種(Echinacea purpurea)、パリダ種(E. pallida)、アングスティフォリア種(E. angustifolia)の3種が活用され、この研究では、プルプレア種の地上部の圧搾汁について検討しています。エキナセアの効能についての科学的検証としては、成分である多糖による好中球やマクロファージの活性化や、アルキルアミドによる抗炎症作用、カフェ酸類による抗酸化作用などがこれまでにも報告されていますが、現在でも、作用の要因となる成分や作用メカニズムに未解明のところが多く、科学的検証が世界各地でさかんに行われています。今回紹介した論文は、小児を対象にした安全性、有効性についての数少ない研究で、貴重なデータであるといえるでしょう。より多い被験者を対象として、更に研究が進展することを期待したいと思います。

【参考】Saunders PR, Smith F, Schusky RW. Echinacea purpurea L. in children: safety, tolerability, compliance, and clinical effectiveness in upper respiratory tract infections. Can J Physiol Pharmacol . 2007; 85 (11 ): 1195-1199 .
   

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