| 環境教育の目的のひとつに、環境問題に対して自ら行動できる人を育てることがあります。昨今では、環境教育というと小・中学校での「総合的な学習の時間」などで取り上げられることが多いのですが、環境教育が必要なのは何も子供に限ったことではなく、むしろ頭でっかちになって五感の活用が疎かになっている大人にこそ必要とも言えそうです。そこで、私どもでは千葉県にある東邦大学薬学部のメディカルハーブガーデンをフィールドに、アロマテラピーを起点とした環境教育に取り組んでいます。商品化された精油のビンからは、残念ながら原料となった芳香植物の姿・形や生き物としてのふるまいを見ることはできませんが、アロマテラピーへの関心を入り口にしてその背後に広がる自然の植物の営みを理解し、さらに環境への自発的な働きかけを誘起しようというものです。具体的にはハーブガーデンでのフィールドワークや顕微鏡による観察とスケッチ、それに精油の蒸留体験などを行っています。 |