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パンプキンシードpumpkin seed

 アメリカ大陸原産のカボチャは北米やメキシコでおよそ14,000年も前から栽培されていたことが考古学的に明らかになっています。北米の先住民もチェロキー族やイロコイ族はパンプキンの種そのものや種のハーブティーを子供に駆虫剤として、また夜尿症の治療で与えました。現在ではパンプキンシードは男性・女性や大人・子供を問わず、過敏膀胱や失禁・頻尿・下腹部の痛みなどのデリケートな症状の改善に用いられます。こうした作用のしくみは完全には明らかになっていませんが、リノール酸、リノレン酸などの脂肪酸やフィトステロール、ビタミンEやカロチノイド、微量元素のセレンや亜鉛、それにカリウムなどの成分や、リグナンのフィトエストロゲン効果が関与しているものと考えられます。ドイツのコミッションEではパンプキンシードを良性の前立腺肥大のステージIとIIや過敏膀胱および排尿障害に適用しており、小児科でも夜尿症などに括約筋の強化と鎮静の目的でセントジョンズワート(Hypericum perforatum)などと共に処方されます。

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