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ブラックカラントBlack currant

 ブラックカラントは中部および東部ヨーロッパにかけて広く自生しており、カシスとも呼ばれて親しまれています。ブラックカラントの葉はプロアントシアニジンなどのフラボノイド類を含み、発汗・利尿・収れん作用をもつことからインフルエンザなどに用いられてきました。一方、ブラックカラントの果実はジャムやデザート、コーディアルやワイン、カシス酒造りなどに使われます。この果汁は美味であるだけでなく栄養素に富み、ビタミンCを0.5~2%も含むためローズヒップ(Rosa canina)やヒッポファンと共にビタミンC補給目的に用いられます。果汁はこのほかにカリウムやタンニン、それにアントシアニン色素を含み、下痢や消化不良の際に飲んだり、インフルエンザの際にあたためて飲むと治癒を早めます。ブラックカラントの種子油には自然界で珍しいGLA(γ-リノレン酸)を油脂中に15~16%含み、イブニングプリムローズ(Oenothera biennis)(同8~9%)、ボリジ(Borago officinalis)(同21~25%)と共に貴重なGLA供給源として知られています。

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