ベルベーヌ（レモンバーベナ）| ハーブとアロマ、バッチのことならグリーンフラスコ

　ベルベーヌは南米原産のハーブで上品な芳香と表面が波打って先が突がった細い舟形の葉が特徴です。ベルベーヌの独得の芳香は精油成分のリモネンやネロール、ゲラニオールそれにネラール、ゲラニアールなどによるものです。ベルベーヌはスペイン人によってヨーロッパに伝えられ、シトラス系の芳香を生かしてフィンガーボウルに香りづけに浮かべられたり、石けんなどの香料原料として用いられました。メディカルハーブとしては消化器の働きを高めて食欲不振や消化不良を改善したり、おだやかな鎮静作用によって高ぶった気持ちを鎮める目的で用いられます。夕食後から就寝までのリラックスタイムに最適のハーブティーとして“イブニングティー”の愛称で親しまれ、フランスで人気を得て今では街角のカフェの定番メニューになっています。しばしば混同される同じクマツヅラ科のバーベイン（Verbena officinalis）はイリドイド配糖体のベルベナリンを含み、口腔粘膜の炎症や呼吸器系疾患、それに神経疲労どに用いられます。