ベンゾイン（安息香）| ハーブとアロマ、バッチのことならグリーンフラスコ

　ベンゾイン（安息香）はその名が示す通り、甘い香りで気持ちをなごませると共に呼吸を深く安らかにする働きがあります。このためフランキンセンス（乳香）などと共に古くから宗教儀式などで薫香として用いられてきた歴史をもちます。またベンゾインは世界各地の伝統医学で咳や気管支炎など呼吸器系のトラブルに用いられてきました。その場合の使い方として布で覆ったティピと呼ばれる住居の中でベンゾインの樹皮から採取した樹脂に熱湯をかけ、サウナ状態で蒸気を吸入する方法などが知られています。ベンゾインのユニークな使い方としてストレスを感じたときに甘い香りで気持ちを鎮め、ストレスによるやけ食いや無駄食いを防ぐ方法などがあり、ダイエットにも応用されています。一方、外用ではスキンケアオイルや軟膏の形でひじやかかとの乾燥やひび割れ、しもやけなどに用いる方法があります。なお、ベンゾインの精油は樹脂をまずアルコール抽出し、その後にアルコールを揮発させたもので正式にはレジノイドと呼ばれるものです。