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ホーソンHawthorn

 バラ科のホーソンの花や葉、それに果実は欧米やアジアの伝統的な植物療法で古くから動悸、息切れ、心臓の痛みなど心臓をとりまくさまざまな症状に用いられてきました。現在の植物療法においてもホーソンはうっ血性の心不全の初期の症状や狭心症、心臓の周囲の圧迫感、老化による心臓の機能の低下やそれに伴う睡眠障害などに幅広く用いられています。科学的な研究によればホーソンのこうした作用は心臓のポンプの働きを強化し、心臓に出入りする血流量を増加させたり血管そのものを健やかに保つことによります。ホーソンは代表的なフラボノイドハーブで、有効成分としてはフラボノイド配糖体のヒペロシドやビテキシン、それにオリゴメリックプロアントシアニジン(OPC)やカテキン類が報告されています。ホーソンは心不全に対するジギタリス(Digitalis lanata)のような速効性は期待できませんが、安全性が高く長期にわたっておだやかに作用するため心臓血管系の疾患に対する緩和な植物性治療薬として確固とした地位を築いています。

ホーソン

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