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マザーワート

マザーワートはヨーロッパ原産のシソ科のハーブで葉の付け根に淡い紫がかったピンクや白色の花を輪生させます。マザーワート(母の草)の名前が示す通り、古くから婦人科系の不調に用いられてきた歴史があり、中でも無月経や不妊、月経困難症の治療薬として重要な位置を占めてきました。また学名にあるcardiacが「心臓」を意味することが示すように、不安がもたらす動悸や息切れ、高血圧など循環器の不調にも力を発揮します。こうした効果はマザーワートに含まれる苦味配糖体の働きによるものと考えられますが、この苦味がハーブティーの場合は飲みにくさになるのでハチミツを入れると良いでしょう。マザーワートと同じように産後の止血や浄血の目的に用いられる益母草(メハジキ)はマザーワートの近縁種です。なお、マザーワートに含まれるアルカロイドのスタキドリンには子宮収縮作用(分娩促進効果)があるので、妊娠中に用いるのは控えるべきとの意見もあります。

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