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マルベリー

 マルベリーの学名のMorusはケルト語の「黒」に由来し、完熟した紫黒色の実は昔から世界各地で生食され、ジャムや果実酒の原料として用いられてきました。またマルベリーは年に3~4回、多いときには6回も収穫が可能なほど生命力に富み、カイコが食する唯一の植物として養蚕による絹の生産を支えてきました。鎌倉時代には栄西禅師が「喫茶養生記」で桑の葉を取り上げ、飲水病(現在の糖尿病)に飲用を勧めています。桑の根皮は桑白皮として局方に収載され、去痰や降圧に用いられます。桑の葉に含まれているDNJ(デオキシノジリマイシン)は二糖類分解酵素であるα-グルコシダーゼの働きを阻害し、食後の血糖の上昇を抑制するため糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防に活用されています。なお、小腸で吸収を抑制され大腸に運ばれた糖質は腸内細菌によって分解され、乳酸や酢酸などの有機酸を生成するため腸内環境を改善して整腸作用をもたらします。

マルベリー

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