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ユーカリEucalyptus

 ユーカリはオーストラリアやタスマニアに生育する高木で、古くから先住民のアボリジニによって用いられてきた歴史があります。ユーカリの葉は精油を1.0~3.5%、タンニンを最大で11%まで含み、抗菌作用、去痰作用、弱い鎮痙作用をもつためドイツやフランスでは上気道カタルやのどの炎症にハーブティーとして内服し、外用ではチンキ剤を中耳炎などに用います。ただしハーブティーは消化器に刺激があるため長期連用は控えます。ユーカリの精油は抗菌作用や抗ダニ作用が強く、気管支炎や花粉症のカタル症状、風邪の頭痛などに蒸気吸入で用いられます。また精油は経皮吸収されるため、チンキ剤や軟膏剤、アロマテラピーのマッサージオイルとしてリウマチなどに外用で用いられます。精油を治療で用いる場合は1.8シネオールを70%以上含有するものを使用します。また2歳以下の幼児への精油の使用は控え、蒸気吸入を行いたいときはユーカリの葉を細断し、熱湯をかけて立ち上がる蒸気をひと呼吸置いた後に吸入させます。

ユーカリ

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