お役立ちサイトのデータベース

画像

レモンバームLemon balm

 レモンバームは古代ギリシア・ローマの時代から価値あるメディカルハーブとして重用されてきました。当時、レモンバームをワインに漬け込んで内用や外用で用いた記録が残っています。レモンバームは心身のデリケートの状態をおだやかに調整するところにその特徴があります。したがって神経系への適用としてはヒステリーやパニック、神経の緊張による不眠などに消化器系への適用としては神経性胃炎や神経性の食欲不振、胃腸の機能障害に用いられます。小児の嗜好にも合うので小児科領域でもこうした症状に内用や入浴剤などの方法で用います。レモンバームのもうひとつの特徴は、強い抗菌力を有し、実験室レベルではヘルペスウイルスへの効果も確認されていることで、ヨーロッパでは口唇ヘルペス用の製剤も使われています。レモンバームは作用の中心である精油の含有量がおよそ0.05%と極めて少ないため(ちなみにラベンダーでは1.5%)、ドライハーブを加工し、保存する際の品質管理がたいへん重要になります。

レモンバーム

データベース一覧へ戻る