お役立ちサイトのデータベース

画像

ウワウルシ(ベアベリー)Bearberry

 ウワウルシはヨーロッパ、アジア、アメリカの寒冷地や高山に自生する常緑小低木で古くから尿路の消毒を目的に用いられてきました。ウワウルシに含まれるアルブチンはわが国では美白成分として知られ、これはメラニン色素の合成に関わる酵素であるチロシナーゼの活性を抑制することによる効果です。一方、尿路の消毒のメカニズムはアルブチンの体内代謝産物であるヒドロキノンのグルクロン酸抱合体や硫酸抱合体による抗菌作用によるものです。なお、この反応は弱アルカリ尿(pH8)で発現し、抗菌作用はウワウルシの内服後3~4時間で最大になるとされます。またアルブチンをウワウルシの葉から溶出させるには15分から30分間の煮沸が必要とされるため温浸剤ではなく煎剤を服用することになります。ウワウルシはタンニンの含有量が多いため胃に不快感を与えることがあります。このような場合は等量のペパーミントをブレンドするか、長時間、冷浸することでタンニンの溶出を抑え、アルブチンのみ溶出させる方法をとります。

ウワウルシ(ベアベリー)

データベース一覧へ戻る