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オオバコPlantain

オオバコは世界各地に分布し、古くからそれぞれの地域の伝統的な植物療法で用いられてきた歴史をもちます。ヨーロッパでは主に咳や気管支炎などの呼吸器系疾患にハーブティーやガーグルで用いられ、また外傷や打撲、虫さされなどに湿布や罨法で用いられてきました。ヘラオオバコは鎮咳作用の点では西洋オオバコよりもすぐれており、逆に打撲や虫さされに薬を直接あてて用いる場合はヘラオオバコよりも西洋オオバコの方が葉が広いので便利でした。オオバコは粘液ハーブとして知られますが、粘液質の他にタンニンやアウクビンなどのイリドイド配糖体、アピゲニンなどのフラボノイド類、それにケイ酸やカリウム、亜鉛など多様な成分を含むため保湿、収れん、消炎、鎮咳、去痰、止血、利尿、抗菌などさまざまな作用を発揮します。ドイツではオオバコは上気道カタルや口腔粘膜の炎症に用いられ、小児科ではシロップ剤として処方されます。また切り傷、虫さされ、痔疾、静脈瘤などに外用で用いられます。

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