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オリーブ

 オリーブは地中海沿岸地方産の常緑小高木で、紀元前3000年にはすでにシリアで栽培されていたとされています。近年では南米やオーストラリア、インドなどで栽培され、わが国では小豆島の特産となっています。オリーブの葉は内服で血圧や血糖値を下げ、また火傷や妊娠線の予防などに軟膏剤やパップ剤の形で外用されてきました。19世紀に入るとオリーブの葉に0.3%程度含まれる苦味成分のオレユーロペン(oleuropein)に強力な抗菌・抗ウイルス作用があることが発見され、「自然の抗生物質」としてインフルエンザやヘルペスなどに用いられるようになりました。オリーブの果実を低温で圧搾したオリーブオイル油の脂肪酸組成はその60~80%を単価(一価)不飽和脂肪酸であるオレイン酸が占めるため加熱料理でも酸化に強く、生活習慣病予防のための植物油として知られています。なおオリーブ油はわが国では日本薬局方に収載されていて、局所の保護。軟膏剤・硬膏剤(貼布剤)・リニメント剤などの製剤用基材とされています。

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