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オレンジフラワー
開花前のオレンジの花のつぼみを乾燥させたもので、風味の良い香りとわずかな苦味を持ちます。新鮮なオレンジフラワーを蒸留して得た精油はネロリ油と呼ばれ、アロマテラピーや天然香料の分野で重要な位置を占めています。また蒸留の際に生成する芳香蒸留水(オレンジフラワーウォーターまたはネロリウォーター)は化粧品原料としても用いられます。精油成分としては酢酸リナリルやリナロール、ネロール、リモネンの他に特徴成分としてアントラニル酸メチルを含みます。ドイツのコミッションEでは大人と子供を問わず神経トニックとして心因性の不眠などに茶剤(ハーブティー)として処方されますが、リンデン(西洋ボダイジュ)とのブレンドが特に有名です。オレンジの花と葉はいずれも苦味フラボノイド配糖体のネオヘスペリジンやナリンギンなどを含みますが、その含有量は葉よりも花の方が圧倒的に多いためフラボノイド成分を摂取するには葉よりも花を用いることが大切です。