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カヴァカヴァKava・kava

カヴァカヴァはフィジーやバヌアツなど南太平洋の島々に生育し、その根や根茎から調製した飲料は社交や儀式に不可欠な飲料として数百年にわたって現地の人々に飲用されてきました。カヴァカヴァの作用の本質は強いストレス環境下に置かれて心身ともに緊張している人々に落ちつきと安らぎを取り戻させることにあります。カヴァカヴァの中枢神経系への作用のメカニズムは完全には解明されていませんが、神経伝達物質への関与が指摘され、骨格筋と平滑筋の両方を弛緩させることが明らかになっています。心身の緊張を和らげる目的でアルコールを摂取した場合、アルコールによって精神活動のレベルは低下しますが、カヴァカヴァの場合はリラックス効果が得られながらも、精神活動を抑制することがないのが特徴と言えます。また、カヴァカヴァの摂取によって五感の感度が高まることも指摘されており、生命力の賦活を意味するものと考えられます。なお、ヨーロッパでは過敏性膀胱などにパンプキン(Cucurbita pepo)の種子と併用する方法も試みられています。

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