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キャラウェイCaraway

 芳香のあるセリ科植物のキャラウェイは、ギリシア・ローマ時代から最も人気のあるハーブのひとつでした。ギリシアの医師ディオスコリデスは、青白い顔をした少女たちにキャラウェイを摂るように忠告したといいます。さらに17世紀の初め、パーキンソンは風邪の治療や腸内のガスを除去する目的でこのハーブを用いました。今日のドイツの植物療法でも、粉砕したアニスとフェンネルとキャラウェイの等量混合茶を「AFC tea」と呼び、駆風の目的で処方します。この目的では、チンキ剤やキャラウェイの精油を植物油に希釈したマッサージオイルでおへその回りをマッサージする方法でも用いられます。欧米では昔から、食べた後にお腹の張りやすいパンやキャベツ料理に、風味付けを兼ねてキャラウェイを入れる習慣があり、昔の人の知恵の深さに気付かされます。またエリザベス時代の英国では、キャラウェイを使った料理がお皿に盛られると、それは食事の終わりを告げるしるしだとされていたといいます。

キャラウェイ

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