お役立ちサイトのデータベース

画像

コリアンダーCoriander

 フェンネルやディルと同じセリ科のコリアンダーは全草に特有の香りがあり、草丈60センチほどに成長して夏にうすいピンク~白色の花を咲かせます。葉は中東やアジアの料理に広く用いられ、種子は南仏料理やカレー粉の原料に用いられます。種子は鎮静作用や駆風作用をもつため、消化を促しお腹に溜まったガスを減らし腹痛を和らげます。コリアンダーはローマ人によってイギリスやフランスに持ち込まれ、17世紀にフランスのカルメル会修道女が作った化粧水の成分にも採用されました。また、シャルトルーズ酒のようなリキュールの原料としても用いられています。コリアンダーの種子を蒸留して得た精油はリナロールやカンファーを含み、甘くスパイシーな独特の香りをもちます。アロマセラピーでは食欲不振や消化不良、疝痛などの消化器系の不調に用いられ、また体の中に溜まった毒素を排出するための解毒剤としても用いられます。心理的には疲労感を取り去り、気分を前向きにする目的で用いられることがあります。

データベース一覧へ戻る