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コルツフット

 コルツフットは高さ30cmほどに達するキク科の多年草で、和名のフキタンポポが示すように初春にややくすんだ黄色のダンディライオンによく似た花を咲かせ、その後にロゼット状に葉を展開します。学名のTussilagoは「咳を散らす」という意味で、このことからもわかるようにこのハーブははるか昔からハーブティーやシロップ、そして薬用タバコなどの形で呼吸器系の疾患に用いられてきました。ちなみにコルツフットの花のレプリカは昔、フランスの薬局のシンボルとして飾られました。コルツフットの葉に含まれる粘液質は気管支の粘膜を覆い、物理的・化学的な刺激から守ることで咳を鎮めます。なお、コルツフットの葉には肝臓に毒性を及ぼすセンキルキンやツッシラギンなどのピロリジジンアルカロイドを痕跡量、含んでいることが確認されていますが、茶剤などで規定量を服用している限りは副作用の心配はないとされています。また現在ではピロリジジンアルカロイドを含まないコルツフットも開発されています。

コルツフット

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