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コンフリーComfrey

 コンフリーはコーカサス地方を原産地とし、ヨーロッパから西アジアに分布しますが、わが国にも明治時代に牧草として入り、広く普及しました。コンフリーの葉や根は静脈瘤性の下腿潰瘍や打撲、捻挫、関節炎などにパップ剤などの形で外用で利用されてきました。難治性の外傷に対するコンフリーの効果は肉芽形成と組織の再生を促す作用をもつアラントインを含有するためです。一方、コンフリーには肝毒性の危険性があるエチミジンなどのピロリジジンアルカロイドを含むことで知られています。このためドイツのコミッションEモノグラフではコンフリーの使用を外用の目的に限って認めています。わが国でも2004年に厚生労働省の食品安全委員会がコンフリーおよびこれを含む食品の製造・販売・輸入等の自粛を求めました。カナダではコンフリーを含むNHP(natural health product)については当局の許可を得ている製品以外は販売禁止となっており、米国ではコンフリーを含む栄養補助食品の自主回収を勧告しています。

コンフリー

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