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サイプレス

サイプレスはセザンヌやゴッホの絵画に登場するイタリアイトスギにあたり、その語源はこの木が崇拝されていた地中海に浮かぶキプロス島であるとされています。サイプレスは細かい枝がバランス良く円錐形を成した背の高い常緑樹であり、そんなことから学名のCupressusは手足の長い美少年クプレッソスを、sempervirensは「常緑」とか「永遠の生」を意味することもうなずけます。古くはこの「永遠の生」にちなんでさかんに墓地に植えられたり棺の材料に用いられました。サイプレスの葉部や球果を蒸留して得た精油の心身への作用の本質は、この木のシルエットが示すように「引き締める」ことにあります。つまり心に対しては気持ちのゆるみや注意力散漫、怠惰な精神を引き締めます。一方、身体面では過剰な水分や汗、尿、血液、それに皮脂などを去る働きをもつことから発汗やホットフラッシュ、水分の滞留、出血や失禁、夜尿症、それに痔疾や静脈瘤などに用いられ、またデオドラント(汗止めと消臭)を目的に美容分野でも用いられます。

サイプレス

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