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ジンジャーGinger

 ジンジャーは熱帯アジア原産のハーブで古代から医療に役立てられてきました。中国では生のジンジャーの根茎を生姜(ショウキョウ)、乾燥したものを乾姜(カンキョウ)と呼んで区別しています。これはジンジャーを乾燥させることによって根茎の成分であるジンジャロールが消炎・鎮痛作用の強いショウガオールに変化するためで生姜は胃腸の働きの停滞や吐き気、風邪の諸症状に、乾姜は腰痛や胃痛に用いられます。
 ジンジャーはジャワ島やバリ島に伝わる伝統的な植物療法のジャムウでもウコン(Curcuma longa)と共に処方の中心として繁用されます。また乗り物酔いによる吐き気や手術後の麻酔による吐き気、それに化学療法剤による吐き気にも用いられ、妊婦のつわりにもペパーミント(Mentha piperita)と同じように用いられます。近年、ジンジャーがプロスタブランジンやロイコトリエン、トロンボキサンなどのエイコサノイドの生合成と放出に関与することが報告され、リウマチや関節炎の痛みの緩和にも乾燥したジンジャーがカプセル剤などで用いられます。

ジンジャー

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