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スペアミント



わが国ではスペアミントよりもペパーミントの方がよく知られていますが、ペパーミントはスペアミントとウォーターミントの交雑種であり、欧米ではスペアミントが最もポピュラーな香りとしてガムなどに用いられています。外観はスペアという言葉が槍を示すように、ペパーミントの葉に比べてしわがあり、先がとがっているのが特徴です。スペアミントは成長すると1メートル弱ほどの高さまで伸び、うす紫色の花を咲かせます。スペアミントは古代ギリシアの時代から香料として用いられ、ローマ人によってイギリスにもたらされると中世には口腔衛生剤として活用され、それが現代にまで続いています。ペパーミントのさわやかな香りは精油成分のl-メントールやメントンによるものですが、スペアミントの精油には l-メントールは全く含まれず、そのかわりに l-カルボンが多量に含まれています。したがって、両者の香調は全く異なりますが、植物療法では両者とも消化器系の不調や脳機能の低下などに用いられます。

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