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朝鮮人参Ginseng

朝鮮人参は中国東北部および朝鮮半島北部に自生し、張仲景によって著された傷寒論や神農本草経にも上薬として収載されるなど、古くから東洋を代表する強壮ハーブとして知られています。わが国には739年に渡来し、江戸時代には幕府によって広められたため、御種(オタネ)人参と称され現在に至っています。属名のPanaxはギリシアの万能の女神であるPanaceaに由来し、新陳代謝機能の低下や老人病などに対する幅広い効能を物語っています。このように非特異的に生体防御機能を向上させ、ストレスに対する適応力を増強させるハーブをアダプトゲン(Adaptogen)と呼びます。朝鮮人参は通常4~6年ものの根を秋に収穫し、乾燥して製品化しますが、根が腐りやすいため収穫後に洗浄して湯通し又は蒸したものを紅参と呼び、乾燥しただけの白参と区別します。同属植物には日本産の竹節人参(トチバニンジン Panax japonicus)や中国産の田七人参(サンシチニンジン Panax notoginseng)、北米産のアメリカ人参(Panax quinquefolius)などがあり、ウコギ科の異属にシベリア人参(エゾウコギ Eleutherococcus senticosus)があります。

朝鮮人参

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