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ティートリーTea tree

ティートリーはオーストラリアの先住民のアボリジニの人々がハーブティーとして飲用したことから名づけられましたが、現在ではもっぱら葉を蒸留して得た精油を外用で用います。
 1920年にオーストラリアの研究者がティートリーの精油の防腐効果が石灰酸の13倍もあることを報告しました。その後の研究で精油の抗菌作用や抗真菌作用が確認され、さらにティートリーの精油を外用した際には周囲の組織に侵襲を与えないことがわかりました。そのため歯科医はコップ一杯の水に精油1滴を希釈したものを歯肉や口腔粘膜の炎症に、医師はカンジダ症や水虫(白癬)に用い満足する結果を得ました。抗菌スペクトルが広くかつ非侵襲的であることからティートリーの精油は米国をはじめ世界各国に急速に広まることになり、現在ではニューサウスウェールズ州でプランテーションが行われています。なお最近の研究ではティートリーの精油が抗生物質の耐性菌に対しても強い活性を示したことが報告されています。

ティートリー

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