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ニガウリ

 ニガウリ(ゴーヤー、ツルレイシ)は熱帯アジア原産のつる性の植物で、中国、インド、ハワイ、さらには南米など世界各地で生育します。わが国では長寿県として知られる沖縄の郷土料理の食材として知られ、7~9月の盛夏にはキュウリに似た20~50cmの果実をつけます。ニガウリの特徴はその名が示す通りの強い苦味と表面をおおったやわらかいこぶ状の突起にあります。またニガウリにはビタミンやミネラルが豊富に含まれ、中でもビタミンCの含有量はレモンの3倍にも及びます。こうしたことからニガウリは世界各地で様々な目的で用いられてきましたが、最も注目されているのは糖尿値を抑制して糖尿病を防ぐ働きです。1966年にはチャランチンと呼ばれる血糖降下成分が単離され、さらにアルカロイドのモモルジシンやインシュリンに似たペプチドなどの存在が確認されています。ニガウリの血糖降下作用はこうした複数の植物化学成分の相乗作用によるものと考えられ、糖尿病や合併症の予防への活用が期待されています。

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