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パッションフラワーPassionflower

 パッションフラワーは直訳すると「受難の花」となりますが、米国の先住民のチェロキー族やメキシコのアステカ族が用いた歴史が残されています。向精神性ハーブに分類されますが、作用が穏やかであるため小児や老人、更年期の女性などにも安心して処方できる「植物性の精神安定剤(トランキライザー)」として知られています。科学的研究によれば精神的な緊張やそれに伴う不眠を改善し、自発性の運動や神経性の頻脈を抑えます。また痛みの領域にも用いられ、頭痛・歯痛・生理痛などの激しい痛みを和らげます。パッションフラワーの効果のメカニズムは完全には解明されていませんが、ハルマンなどのインドールアルカロイドやビテキシンやアピゲニンなどのフラボノイド類の複合効果と考えられます。パッションフラワーは単独でも用いられますが、ドイツでは精神安定や不眠にレモンバーム(Mellisa officinalis)やバレリアン(Valeriana officinalis)とブレンドして、またマイルドな強心剤としてホーソン(Crategue monogyna)とブレンドして用いられます。

パッションフラワー

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